自衛隊で異例の「上司へのパワハラ」が! 5人の“メンタル破壊”で免職処分に

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相次ぐ不祥事

 直近では、鹿児島県にある鹿屋航空基地所属の女性海士長(20)が、大麻取締法違反の罪で起訴されて1月30日付で懲戒免職。同日には京都府の舞鶴地方総監部が、所属する海士長を同僚から現金を盗んだとして免職に、同じくパワハラを行った3等海曹を減給処分にしたと発表した。そして翌31日には、長崎県の佐世保基地に所属する30代の3等海曹が、後輩に暴行した挙句、上司へ言うなと脅迫したとして、懲戒免職の処分が下っている。

 これらの不祥事を聞くと、国を挙げて「防衛力強化」にまい進すべき大事な時に、その責務を自衛隊は全うできるのか。そうした疑問が生じてしまう。

上司5人に暴言

 さらに、だ。海自では未だ詳細がひた隠しにされているパワハラ事件がある。

 事件自体は、昨年話題となった陸上自衛隊の元女性隊員による「性被害告発」を受けて、自衛隊が始めた「特別防衛監察」で発覚したという。組織の膿を出そうとパワハラ・セクハラ事案を一斉に調査する過程で、昨年12月15日に海自は神奈川県の厚木航空基地でパワハラ案件があったと公表したのだ。

 報じられた事件の概要は、厚木基地に所属する50代の2等海曹が「上司5人に暴言」などの“逆パワハラ”を働いたとして、懲戒免職になったというもの。2020年6月から22年8月にかけて、厚木航空基地隊の3等海佐ら複数の上司に対して暴言を吐き、さらに職場のネットワークシステムのデータを故意に消去して業務を妨害したとされる。結果、パワハラを受けた上司のうち4人が精神的な疾患を発症し、配置換えを余儀なくされた。

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