強盗犯らが使用する「闇名簿」掲載の高齢者から驚きの証言が 「オレオレ詐欺の電話がかかってきて……」「防犯カメラはない」
名簿は「数十万円から数百万円くらいの値段」
世間を騒がせ続けている連続強盗事件。事件を主導した主犯格4名がフィリピンの収容施設から日本に強制送還され、今回の一大犯罪事案はある程度、解決に向かいつつあるかに見える。そんな中、最近取り沙汰されているのは、金目のものがある家や“狙いやすい”対象が一覧化されているという「闇名簿」の存在。実際に名簿に名前がある人物たちに接触すると、驚きの証言が……。
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過去に特殊詐欺に関わっていた人物が言う。
「特殊詐欺で“かけ子”は普通、渡された名簿にあるリストをもとに電話をかける。名簿は、その手のものを専門に扱う名簿屋と呼ばれる業者から、数十万円から数百万円くらいの値段で購入する」
続けて明かすには、
「どこの名簿屋も“初めてのお客様”用に無料のサンプルを配っている。この無料版に載っているのは氏名、性別、住所、電話番号くらい。これらの有料版になると、家族構成や資産状況、クレジットカード情報、高額商品の購入履歴などが盛り込まれている」
この人物から提供された画像データがある。「サンプル」と銘打たれた一覧表に何人もの氏名、性別、生年、住所、電話番号が記されている。
記載されている40人ほどの生年は、いずれも1930年~40年代。80代以上の高齢者ばかりだ。女性と思しき名前も見える。
「防犯カメラなども設置していません」
そこで実際に、名簿内の、住所が都内となっている80代の男性に連絡を取った。
「なんでそんなモノに私の名前が載っているのか……。怖いです。これまで個人情報を記入するようなアンケートに答えたとか、何か通販で高額な商品を購入したとかいったことはないのですけど……」
もっとも、こちらの男性が相当な資産家であることは疑いない。現在、妻と2人で暮らす自宅は、都内一等地にある80坪もの土地に建っているのだ。
「今はもう事業を息子に継がせましたけど、運送会社の社長をやっていたこともあり、実は、地域ではちょっと知られた地主です。これまでかなりの土地やビルを買いまして、港区や目黒区などで土地や小さなビルを複数所有しています。不動産収入が安定していることで、高額納税者にもなっています。だから、資産を持っていると目をつけられたのでしょうか……」
こんな心当たりもあるという。
「現役で仕事をしている時には、広域暴力団の幹部とも関わりを持っていました。私の個人情報が出るとしたら、あるいはこういうところからなのでしょうか」
では、防犯対策は行っているのだろうか。
「私は所得もかなりあるから、警察から月に1回くらい“注意してくれ”という電話がかかってきます。ですが、特に自分で気を付けていることはないですね。自宅に防犯カメラなども設置していません。門も閉めないで開けっ放しにしているような家だから……。まぁ、何かあったら警察に行けばいいですし」
残念ながら、防犯意識が高いとはいえないのだ。
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