6代目山口組・高山若頭が「ルフィ」上納組織と噂されるトップから聞き取った中身とは?

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指示系統の解明が進む

「ルフィ」をリーダーとするグループによる連続強盗・特殊詐欺に絡んで、「指示役」とされる4人がフィリピンから強制送還され、警視庁に逮捕された。強盗事件では被害者が殺害され、特殊詐欺では60億円以上が奪われたと見られる。その犯罪規模から、暴力団の関与が疑われる中、渦中の人物の動きについて、元山口組系義竜会会長の竹垣悟氏(現在は、暴力団組員の更生を支援するNPO法人「五仁會」を主宰)が解説する。

 過去に特殊詐欺に関与したとして窃盗容疑などで逮捕されたのは、渡邉優樹(38)、今村磨人(38)、藤田聖也(38)、そして小島智信(45)の4容疑者。

「警視庁は4人の取り調べを行うと同時に、フィリピン当局から提供を受けた携帯電話の解析などを通じて、特殊詐欺と強盗事件に関する指示系統の解明などを進めているところです」

 と、社会部デスク。過去の特殊詐欺事件の被害額は60億円以上とされる一方、“運び屋”の女らが渡邉容疑者のために日本から持ち出したカネは5億円にも達しないことから、「上納組織」の存在が疑われてきた。

4容疑者の上の指揮役

「ルフィと同様にキムと名乗る指示役がいたことがわかっているが、この人物はIという人物だそうです。渡邉容疑者らが2021年4月にフィリピンで拘束されるまで潜伏して特殊詐欺を指示してきた5つ星ホテル“オカダ・マニラ”にあったカネをどこかへ移したとされています」

 と、竹垣氏。

 そして、4容疑者の上役にも言及して、こう続ける。

「4容疑者の上には指揮役として、Yなる人物が浮上しているようです。この人物は別にAという名字も名乗っており、最近になって福岡から東京へ居を移したと聞いています。IとYは共に暴力団関係者だと見られています」(同)

 ここでは捜査との関係もあり、便宜上、イニシャルで記しているが、竹垣氏のもとにはI、Yともにフルネームで情報が上がっている。それが本名か通名かは別として、すでにこうした情報が関係者のもとには出回っているとのことだ。

 ひとつ間違えれば、暴力団側にも深刻な影響が予想されるだけに、関係者もこの件についてはアンテナを張り巡らせているのである。

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