ついに自民党の“パンドラの箱”が… 総理秘書官の差別発言で「LGBT法案」はどうなる?
総理が車座になって…
記者 同性婚を認めてもマイナスの影響はあまり思い浮かびません。
荒井氏 あると思いますよ。受け入れられない人は多いのではないですか。
記者 選択的夫婦別姓と同性婚で、そんなに反応が違うのはなぜなのでしょうか。
荒井氏 総理の答弁としてはどちらも同じで、「社会に与える影響をよく考える必要がある」ということ。総理は政調会長時代、車座になる機会が多くて、選択的夫婦別姓の話もしたそうですけど、反対する人が多かったみたい。別姓だってそうなのだから、心の奥底では、同性婚が嫌って思う人はたくさんいると思う。僕だって隣に住んでいたら嫌ですもん。人権はもちろん尊重しますけど、見るのも嫌。秘書官連中に聞いたら絶対皆、嫌って言いますよ。
記者 秘書官とそんな話を?
荒井氏 政府内というわけじゃないですけど。秘書官の間ではそんな話を(しています)。
「学級崩壊のような状態」
政治ジャーナリストの青山和弘氏が言う。
「荒井さんは、深夜まで残って仕事をする人で、8人いる秘書官の中でも特に重要な役割を担っていました。しかし、3日の21時前に件の発言をして、23時半にはすぐ釈明せざるを得なくなりました。荒井さんは発言直後は、周囲に“そんな変なことを言ったかなあ”とこぼしていました。が、岸田総理はその日のうちに“この発言は庇(かば)えない”と、更迭を決定しました」
本誌(「週刊新潮」)が報じた岸田総理の長男・翔太郎秘書官の“観光疑惑”といい、年が明けてから、側近の不祥事が続けざまに起きている。
「いま岸田政権は全体的に緩みが目立っています。官邸内だけではなく、党や政府に対してもにらみが利いておらず、高市早苗さんや萩生田光一さんが総理の方針に公然と異論を唱えたり、防衛増税について党内から“内閣不信任に値する”という声が出たりする。緊張感が足りず、いわば『学級崩壊』のような状況です」(同)
最側近の木原誠二官房副長官まで弛緩していて、
「2月から記者のオフレコ取材を受ける時間帯を夜から朝に切り替えました。理由はなんでも“夜は寒いから”。記者は朝取材になって大変なのに、本人は意に介さず。相変わらずのオレ様ぶりです」(官邸関係者)
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