【東京・北区長選】大沢樹生のライバルは最高齢「87歳現職区長」 「光GENJIだか紫式部だか知らねえが…」

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 今年の政界カレンダーで最も重視されるのが春の統一地方選だ。中でもひときわ話題になりそうなのが、アイドルグループ「光GENJI」の元メンバー・大沢樹生氏(53)が出馬を表明した東京都北区の区長選(4月23日投票)である。

 出馬の理由について、大沢氏は「週刊新潮」の取材に、

「主演を務めた公開中の映画『サムアップ!!』の舞台が北区で、地元の皆さんにはとてもお世話になりました。僕自身も隣の文京区出身で、下町育ち。空き店舗が増えた商店街を再び活性化したい。北区は飲食店も多いので、経済対策は最重要です」(週刊新潮2022年12月8日号)

 と語り、今年に入り王子駅や赤羽駅など北区の主要な駅で街頭演説も開始している。

 北区長選には他にも同区議の駒崎美紀氏(43)が立候補を表明しているが、実は大沢氏の強力なライバルとなりそうなのが現職区長である。

本当に光GENJIを知らない?

 全国の区市長で最高齢となる北区長の花川與惣太(よそうた)氏(87)は、投開票日の直前に88歳を迎える超がつくベテランである。

「その花川さんが6期目を狙って出馬することになりました」

 とは地元政界関係者。

 花川氏は2月9日に北区役所で行われた記者会見で立候補を表明し、「年齢のみで評価されるのではなく、区政推進能力や意欲を評価されるべきだ」と意気込みを語っている。

「花川さんはかねてから出馬に積極的でした。今年に入ってからもさる会合の挨拶で、近ごろ実施する自治体の増えてきた給食費の無償化について『(北区でも)実現していく』と触れ、『皆様のご支援で5期20年務めてきたが、(今年の)秋にはいよいよ区政の基本計画をまとめます』と話していました」(同・関係者)

 さらに、すでに出馬表明している大沢氏に関しては、

「『光GENJIだか紫式部だか知らねえが、俺の目の黒いうちは俺がやる』と周囲に漏らしています。戦前生まれで本当に光GENJIを知らないのかも、と周囲は心配しているようです。しかも、『最年長区長のギネス記録を狙う』と豪語していて、ギネスのために区長になるのかと呆れられているとか。すでに現職の区市長で最高齢なのに……」(同・関係者)

 花川氏は岩手県釜石市出身。明治大学大学院修士課程を修了後、1971年から81年まで北区区議会議員を3期、85年から2003年まで東京都議会議員を5期、そして03年から北区長を5期連続で務めている。前回19年の区長選では、現在、日本維新の会の政調会長を務める参議院議員の音喜多駿氏(39)が立候補し、世代交代を掲げて対決するも、花川氏6万5807票、音喜多氏5万4072票と、1万票以上の差をつけて花川氏が勝利した。

 実は東京23区の区長には高齢者が多い。現時点で、荒川区長・西川太一郎氏、台東区長・服部征夫氏、大田区長・松原忠義氏は80歳。江東区長・山崎孝明氏は79歳。「多選区長」も多く、前回19年の選挙で引退した前中央区長・矢田美英氏(82)は、8期32年にわたって区長を務めた。

 現在、23区長の平均年齢は65歳を超える。同じく多選が問題視されている地域がある知事と政令市長の平均年齢は61歳(21年時点)。それに比べても高い水準となっているのだ。

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