Z世代が支持する「位置情報共有アプリ」 22歳の早大生が語る家も通学路も“24時間発信したい心理”とは

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普段の行動が筒抜け

 片岡さんは友人とともに約2週間でアプリを開発し、2022年10月中旬にリリースした。NauNauの基本的な機能はZenlyを踏襲している。

「使い方は色々あって、友達と待ち合わせをする時に便利だったり、近くにいる友達を見つけて『会おうよ』と誘いやすかったり。あとは、パートナーの行動を見るために、こっそり相手のスマホにアプリを入れる人もいるみたいです」

 NauNauは「Zenlyの代わり作っています」というコンセプトの通り、Zenlyにあった機能を順次追加している。Zenlyの後釜を狙うアプリは多数リリースされているが、その中でも支持を集める理由は、使いやすさを追求したこまめなアップデートにあるという。

利用者の7割が学生

 片岡さんによると、NauNauの利用者の7割以上が中学生、高校生、大学生。ますます「Z世代のアプリ」という印象が強くなるが、実は45~54歳の利用者からも支持されているという。

「この世代の利用者数は25~34歳の1・2倍です。家族同士で位置情報を共有して、子どもの防犯や高齢の親の見守りを目的として使うようです」

 NauNauではリアルタイムの位置情報だけでなく、アプリを使い始めてからの全ての位置情報の履歴を確認することもできる。

「例えば、先週は何をしていたかとか、以前どこに旅行に行ったのかも、遡って見ることができます。歩数を表示する機能もあるので、『今日は一日、外出していた』とか『ずっと家にいた』といったことも分かります」

 スマホの電池残量を表示する機能もある。

「なんでこの機能があるのか疑問に思われる方も多いのですが、連絡が取れない時に『充電が減っているからだな』と分かるのは便利ですよね。あと、スマホの充電を忘れがちな友達がいれば、『ちゃんと充電してるかな』とか何となく気になることもあるじゃないですか」

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