泉ピン子は橋田さん追悼ドラマに出演せず…渡鬼ファミリーとの亀裂は“えなり問題”で決定的に、今も「ガキ扱い」にドン引き
突出したピン子
橋田さんが独り身だったので、ファミリーはあらかじめ「みんなで先生を支えよう」と話し合っていたが、ピン子は独断で熱海市内の病院への転院や、同4月4日の逝去後の密葬などを決めてしまったという。
「もちろんピン子さんにすれば橋田さんのためを思ってのことでしょうが、やはり橋田さんに恩返しがしたいと考えていたほかのファミリーとしたら、不信感と不快感を抱くでしょう。ここでもピン子さんの『私と橋田先生の関係は特別』といった感情が見え隠れし、それがマイナスになってしまいました」(TBS関係者)
以後、橋田ファミリーはピン子との関係を絶つ。その最中の2022年6月に起きたのが、橋田さんの遺骨の海洋散骨問題である。ピン子が遺骨の一部を独断で手に入れ、それを海に撒いたという話だ。
ピン子は同月、自身が主演する朗読劇のPR会見で、橋田さんの遺骨が手元にあり、海洋散骨すると明かした。
寝耳に水だったのは橋田ファミリーやTBS、橋田文化財団関係者である。
「死後1年以上が過ぎたこの時まで、遺骨があることも海洋散骨の話も誰一人として聞いていませんでした。橋田さんは文化勲章まで受け、公人に近い人だったにも関わらず、血族でもないピン子さんが秘かに遺骨を保管していると主張されたのですから、驚きでした」(TBS関係者)
遺骨騒動の怪
また、橋田ファミリーもTBS関係者もクビを捻った。もしも本当にピン子が遺骨を保管していたとしたたら、どうして1年以上も黙っていたのか。
ピン子は橋田さんの逝去から間もない2021年4月10日、生放送されたTBS系「橋田壽賀子さん追悼番組」に出演し、同9日に愛媛県今治市内の寺で行われた納骨式の様子を報告し、併せて橋田さんとの秘話などを明かしたが、遺骨の存在も海洋散骨も口にしなかった。
なぜ、自身が主演する朗読劇のPR会見で唐突に口にしたのか。このため、橋田ファミリーの中からは「朗読劇の話題づくりをしたかったのではないか」という見方まで出てしまった。
ピン子と橋田ファミリーとの関係修復は難しいというのが芸能界の一致した見方。そもそもファミリーは長山藍子(81)、中田喜子(69)、一路真輝(58)、藤田朋子(57)たちが、橋田さんと等距離で付き合うという考えを持っていた。そのうえで助けあい、譲り合い、協力し合う関係を目指していた。
橋田さんと特別な関係にあると考えるピン子とは 最初から折り合うのが難しかった。えなり以外にも「渡鬼」での共演場面を避けたがるファミリーが複数いた。
ファミリーが揃う追悼ドラマでの共演など不可能だった。
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