泉ピン子は橋田さん追悼ドラマに出演せず…渡鬼ファミリーとの亀裂は“えなり問題”で決定的に、今も「ガキ扱い」にドン引き

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えなりの降板騒動の深刻な影響

 一方、この問題で橋田さんはピン子側から話を聞いていたため、「降りたい」と言ったえなりに怒った。だが、現場の様子を知る橋田ファミリーはえなりに同情。ピン子とファミリーの亀裂は広がるばかりだった。

 橋田さんとは50年来の親友で、一心同体とも言われた「渡鬼」の石井ふく子プロデューサー(96)もえなり問題には心を痛めたという。

「石井さんはえなり君を説得し、なんとか降板を思いとどまらせ、一方で橋田さんにはピン子さんとえなり君が顔を合わせない脚本を書いてもらった」(元「渡鬼」スタッフ)

 説得の甲斐あり、えなりは出演を続けたが、打ち上げなどドラマのイベントの席には欠席するようになった。ピン子と顔を合わせたくないからだ。別の日に石井プロデューサーや共演陣に挨拶するようになった。

 ピン子とえなりの確執が表面化した後の一時期、「えなりがテレビから干されている」との風評があった。まさかピン子が圧力をかけたわけではないだろうが、えなりは父親が経営する個人事務所に所属しているため。外圧の影響を受けやすい。

 テレビ局がピン子との確執問題を嫌い、起用を手控えた可能性はある。ピン子側に忖度したのかもしれない。そんな芸能界の仕組みを橋田ファミリーは熟知しているから、えなりに余計に同情した。

 それでもピン子と橋田ファミリーの関係は完全には破綻していなかった。だから2021年2月に東京・日本橋浜町の明治座で行われ、石井さんが演出した「坂本冬美芸能生活35周年記念公演」にピン子も出演している。

 橋田ファミリーのまとめ役である石井さんは最後まで関係の修復を模索していたようだ。

 だが、坂本冬美公演と同じ時期、橋田さんが急性リンパ腫の治療のため都内の病院に入院すると、橋田ファミリー側の我慢が限界に達した。

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