妻しか女性を知らなかったけれど…不倫してみたら「沼しかなかった」 小心者の40歳夫がメンタルを病んだ原因

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実は紅美子さんは…

 数ヶ月後、佳恵さんから「紅美子から話は聞いた」と突然言われた。「誰を好きになってもいいけど、よりによって紅美子なんだ」と佳恵さんは顔を歪めていたという。仲がいいんじゃなかったのと聞いた雅斗さんに、佳恵さんは「紅美子は、いつでも私の好きな人を奪っていったのよ」とつぶやいた。

「例の3人で同棲していたという話も、佳恵によれば紅美子が無理矢理割り込んできて、結局、彼を奪い取っていったらしい。佳恵はオープンで嘘をつかない性格だけど、紅美子は目的のためには手段を選ばないところがあるから、結婚パーティにも呼んでいなかったそう。でも聞きつけてやって来たそうです。追い返すのもおとなげないから、そのまま出席させたと佳恵は言っていました。僕は佳恵を信じる。そう言いました」

 それ以降、雅斗さんは紅美子さんと連絡をとるのをやめた。だが、紅美子さんは最終的に自分になびききらなかったことで雅斗さんへの恨みを募らせたようだ。

「今すぐ来てくれなかったら死んでやるとか、あなたと私のことをみんなにバラしてやるとか、いろいろ脅されました。佳恵は放っておけばいいと言うけど、僕としては死なれたら困るし怖い。つい紅美子のところへ行って慰めてしまう。でも少しずつ距離を取らなければ、佳恵との関係が揺らぐ。佳恵は『あなたの思うようにすればいい』と言うんですが、僕としてはやはり佳恵との関係が盤石でないと不安が募るんです」

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