渡邉優樹容疑者に1億円を運んだ「日本人彼女」の知られざる正体 60億円の犯罪収益は没収できる?

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 連日、新聞・テレビを賑わせてきた連続強盗犯“ルフィ”が、ついに日本に強制送還された。列島は上を下への大騒ぎとなったのだが、そんな彼らの周囲には“運び屋”から“夜の蝶”、果ては犯罪収益を秘蔵する現地妻まで、幾人もの怪しいオンナの影があった――。

 多数のメディアが見守る騒然とした雰囲気の中で、マニラ市内の収容施設から2人の男が姿を現した。

 事件の主犯格、今村磨人(きよと)容疑者(38)と藤田聖也(としや)容疑者(38)だ。彼らは警察の車両に乗り込むと、2台のバイクに先導されて空港に護送されたのである。

 後ろ手に施錠された両名は警視庁の捜査員らに付き添われてタラップを上がり、ボーイングの機内へ。

「日本の領空に入ったところで、逮捕状が執行されました」(捜査関係者)

 かくして金さえ払えば、外出以外は何でも許されるフィリピンの入管施設から本国の檻に入ることになった強殺団の指示役たち。元々彼らは4年前にフィリピンで摘発された特殊詐欺グループの幹部だった。

「渡邉優樹(38)、今村、小島智信(45)については2019年に、藤田についても2年前に、詐欺に関連した窃盗容疑で逮捕状が請求、発付されていました」

 とは、さる社会部記者だ。

「警視庁はフィリピン当局に捜査協力を要請し、国外退去処分にするよう求めていた。しかし、その強制送還を妨げてきたのが“妻”や“ガールフレンド”の存在でした」(同)

4年間放置された逮捕状

 渡邉容疑者は自らの国外退去を回避しようと、女性たちを使って「彼らに暴力を振るわれた」と言わせて、告訴させた。こうして4名はその司法手続きが終了するまで、入国管理局が管轄する収容施設に収容されることになったのだ。爾来、日本の逮捕状は4年間、放置状態に。もっとも、

「日本での事態を重く見たのか、ようやくフィリピンの司法当局はそれらを虚偽告訴と判断し、公訴棄却の手続きに入りました。今村や藤田については先週までに裁判所で公訴棄却されたので、先にその2名が強制送還されることになったのです。残る渡邉と小島についても、司法手続きが済み次第、強制送還される運びです」(同)

 ひとまず、山場を越えた連続強盗事件。一味の首魁とされるのはフィリピンの司法当局が“ビッグボス”と命名した渡邉容疑者だ。

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