高層ビルの建設を巡り「日テレvsセレブ」の対立が 「番町の町並みを守る会」のメンバーは金持ちだらけ

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「日テレvsセレブ」

 だが、高さもさることながら、さらに驚くのは守る会のメンバーで、三菱商事元副社長の中原秀人氏(共同代表)や元駐米大使の柳井俊二氏、元駐仏大使の小倉和夫氏、元経団連会長の榊原定征氏(いずれも顧問)といったセレブがずらり。おかげで「日テレvsセレブ」という対立が世の注目を浴びることになる。もちろん日テレは諦めない。昨年になって、容積率を700%に抑えた90メートルのビルという案を明らかにし、区に都市計画提案を提出したのである。が、これでビルが建つわけではない。

「日テレの計画提案は区の都市計画審議会にかけられ、賛成多数となれば具体的に動き出します。しかし、昨年12月の審議会では反対の意見書がやや多く提出されました」(小枝氏)

 一方で1月の公聴会では建設賛成の意見が上回った。審議会のメンバーに反対派の住民がいることも先行きが見通しにくい理由だ。そこで日テレに聞くと、

「提案に対してさまざまなご意見を頂戴しており、ご理解を賜るため引き続き真摯にご説明させていただく所存です」(広報部)

 番町でなければ、とっくに建っていたかもしれない。

週刊新潮 2023年2月9日号掲載

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