高層ビルの建設を巡り「日テレvsセレブ」の対立が 「番町の町並みを守る会」のメンバーは金持ちだらけ
わが国指折りの高級住宅街で知られる東京・千代田区の番町に、日本テレビHD(以下日テレ)が超高層ビルを建てる都市計画提案を区に提出したのは昨年10月のこと。ところが、地元住民からの反対などで先行きが不透明になっている。
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もともと日テレは2003年まで番町(二番町)に本社を構えていたが、東京・汐留地区に移転したあとも跡地を売らずにいた。そして、16年、番町に日テレの新スタジオ(高さ60メートル)が着工されると、しばらくして超高層ビルの建設案が浮上する。
千代田区議会議員の小枝すみ子氏が言う。
「これまで番町に超高層ビルが建設されなかったのは、08年に区によって60メートルの高さ制限がかけられていたからでした。しかし、日テレは地下鉄駅周辺のバリアフリー化や広場の設置などの地域貢献を提案し、地区計画を変更したうえで超高層ビルの建設に意欲を見せるのです」
18年には日テレや区が参加した「日本テレビ通り沿道まちづくり協議会」から最大150メートルの超高層ビルをイメージした図が示された。これに驚いたのが地元の住民たちで、超高層ビルに反対する「番町の町並みを守る会」が結成される。
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