今年は早くも2回出演…“喝!”張本勲氏の「サンデーモーニング」復帰説が囁かれる背景
ダブルブッキング
「スタッフが誤ってダブルブッキングしてしまったため、というのは業界では有名な話です。ところがこれが好評で、『週刊御意見番』のコーナーが始まると視聴率が上がるようになった。おかげで『サンモニ』の視聴率は13~15%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)を維持するようになり、同時間帯トップの『THE・サンデー』(日本テレビ)を抜き去った。情報番組系で週間トップの常連となり、TBSの番組の中でも上位の数字を誇るようになったのです」
だが、大沢親分は2010年に死去。その後はレギュラーの張本氏と、様々な元スポーツ選手が助っ人として出演し、2人で受け持つようになった。
「どちらかというと人情味のある大沢親分が“あっぱれ!”を言うことが多く、張本さんは“喝!”が多かった。そのため大沢親分がいなくなると、張本さんの発言が目立つようになりました」
以前は、その発言から炎上騒ぎとなることもあった。
「それもあって降板したのでしょう。後を継いだ上原さんのコメントも決して悪くありません。とはいえ、張本さんと比べてしまうと、やはり迫力に欠けますね」
実際、上原氏が御意見番を引き継いだ昨年から、視聴率は12%台が増え、週間でも1位を取ることが減った。
昭和の頑固オヤジを楽しめるか
「2人を投手に例えると、張本さんは剛速球のノーコンピッチャー。ドキドキ感があり、球の速さに驚くものの、コントロールの悪さに思わず笑ってしまい、ヤジまで飛ばされるので、目の離せない面白さがありました。対して上原さんは、コントロール抜群の優等生ピッチャーという感じでしょうか」
そんな中、張本氏が今年に入って2回も登場したのだ。
「そろそろカンフル剤を注入するタイミングとスタッフが判断したのでしょう。張本人気や話題性以外に、上原vs.張本の新旧御意見バトルを狙っているのかもしれません」
2月5日の放送では、2人揃ってジャイアンツのキャンプを訪れていた。
「上原さんは張本さんにもツッコむことができる強キャラの持ち主です。張本さんとやり取りすることで、上原さんのキャラが引き立つケースもよくあります。張本さんの出演は上原さんの育成のためと考えることもできます」
たびたび登場することで、炎上案件が増える危険もある。
「これまで張本さんのコメントがネットで炎上することはあっても、謝罪レベルになることは滅多にありませんでした。昨今では“ヤバい昭和”を楽しむ空気になっていますし、ネット界のアンチも昭和の頑固オヤジを楽しめるのではないでしょうか。張本さんの発言で番組スタッフが気をもむケースは増えるかもしれませんが、宣伝になると考えれば御の字でしょう」