女性用風俗はどんな人におすすめ? セラピストの採用基準と驚きの「実技指導」とは? 大人気店をプロデュースするしみけんが明かした舞台裏
実技講習はどうやって行う?
採用されると、次にセラピストになるための講習を行います。内容は、ビデオを使った講義、ドライマッサージ、オイルマッサージ、洗体、性感マッサージの実技講習です。実技はモデルの女性に来てもらい、フィードバックをもらいながら練習します。エロい雰囲気は一切なくて、モデルさんにもズバズバ感想を言ってもらいます。例えば「あなた手がガサガサしてる! ちゃんとケアしてるの? それでプロになるつもりなの?」と言われたりするので、最初は結構メンタルにくると思います。
研修期間は人にもよりますが、平均すると1~2カ月ほどは研修生となり、その後、新人セラピストからレギュラーセラピストという段階を踏みます。
セラピストの教育のために、新人への研修以外に、僕自身が月に1、2回ホワイトボードを使っての講義や実技指導もしています。特に人気なのが「潮吹き講座」で、これはすごい人数が集まります(笑)。他にも「女性器ケア認定講座」や「SM」「パーソナルカラー診断」など、自分の人脈も駆使して、多方面からいろいろな講師を呼びますが、セラピストは貪欲に知識や技術を吸収しようという人が多いです。
教育する上で気を付けているのは、「僕の言っていることだけが正解じゃない」と伝えること。性はそんなに簡単なものではないし、僕の方法に自分らしさをミックスして、自分なりの工夫や努力を加えてほしいと伝えています。あと、僕が話すだけでなく、セラピストの意見も聞かせてもらうようにしています。
女性用風俗が抱える課題
僕の店は「本番行為禁止」を徹底していますが、本番が法律的にNGという以前に、それ以上の悦びを与えられてこそプロだと僕は考えています。女性とエッチなことをしてお金をもらえる仕事だと軽く考えてセラピストになる男性もいますし、登録料を払えば、誰でもセラピストにしてしまう店もあると聞きます。
今後、「興味はあるけれど利用するのはちょっと…」と悩んでいる人にどうやって利用してもらうかも課題で、そこを解消するために、僕やセラピストが楽しそうに、かつ真剣に女性用風俗に取り組んでいる姿を発信していくことも大切だと思っています。
女性が風俗を利用することをタブー視する人もまだたくさんいますし、すべての女性が利用する必要はないと思いますが、性に悩んでいる女性、性に対して嫌悪感を持ってしまった女性にこそご利用いただきたいと願っています。性に対してネガティブな感情を持っている人も、ちょっとした出会いやきっかけで考え方が変わることを今までたくさん見てきました。一歩踏み出してもらえたら、「女性用風俗」は女性が新しい世界を体験できるひとつの前向きな選択肢になると思います。
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