結婚発表のアンガールズ田中 「キモさ」で売れた頃から貫く “巧みな見せ方”とは
見せ方を巧みに変える
芸人が人を笑わせる上で重要なのは「自分に合った型を見つける」ということだ。お笑いを始めたばかりの頃は、これができなくて苦労する人が多い。
同じネタを演じても、同じボケを言っても、やる人によってウケ具合は変わるし、観客に与える印象も変わる。芸人は自分に対して客観的な目線を持っている必要があるのだ。
芸人の仕事とは「面白いことを考えること」と「それを面白く表現すること」である。後者の部分が実は最も難しい。自分に合ったやり方を見つけるまでには、長い時間がかかるのが普通だ。
しかし、田中は早い段階でそのことに気付いていた。だからこそ、彼らの芸はデビュー当初から完成されていたし、そこが評価されて世に出ることができたのだ。
アンガールズのキャラクターは少しずつ変わっているように見えるが、本質的にはそれほど変わっていない。彼らに対する世間の見方が変わっていくのに合わせて、その見せ方を巧みに変えているだけなのだ。
結婚という事実があるだけで、世間の見方もまた変わっていくだろう。スペックだけを見れば田中は決して悪くはない。「高身長、高学歴、高収入」という、かつては理想の結婚相手の条件と言われていた「三高」をすべて満たしている、などと言われたりもしている。
「キモキャラ」から「知性派キャラ」に進化しつつある田中は、ここからますます活躍の幅を広げていくだろう。
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