山口組弘道会の資金源と目される「名古屋の風俗王」が慨嘆「実の娘に資産をかすめとられた」

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娘名義の口座

「そのうちの半分の6億円をオーストラリアの“ウエストパック銀行”から三菱UFJ銀行の私名義の口座に移しました。その手続きは何の問題もなかった。ところが、20年の春先、残りの資産の一部を預けていた“ANZ(オーストラリア・ニュージーランド)銀行”が、私の口座の強制解約に踏み切りました。その後、私のもとに解約通知と当時のレートで6000万円相当の小切手が送られてきた。しかし、国内の銀行ではその小切手を換金する手立てがありませんでした」

 さらに、ANZ銀行関連の金融機関で運用していた投資信託も満期となり、

「その償還金を預ける銀行も探さなければなりませんでした。オーストラリアの弁護士と契約し、一旦、その弁護士が持つ“オーストラリア・コモンウェルス銀行”の口座に小切手の6000万円と償還金を合わせて3億5000万円を入金することにしました」

 弁護士の口座から、ウエストパック銀行のときと同様に三菱UFJ銀行へと振り込む段取りだった。しかし、三菱UFJ銀行は“総合的判断”で受け入れを拒否。知人に相談したところ、佐藤被告の娘名義の口座なら受け取り可能との案が持ち込まれた。

「週刊新潮」2023年2月9日号「MONEY」欄の有料版では、佐藤被告と実娘の間に亀裂が生じた経緯を詳報する。

週刊新潮 2023年2月9日号掲載

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