山口組弘道会の資金源と目される「名古屋の風俗王」が慨嘆「実の娘に資産をかすめとられた」

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オーストラリアの12億円

 風俗店グループ「ブルー」の実質的経営者、佐藤義徳被告は裏社会で名を馳せた存在だ。グループの売上の一部が指定暴力団「山口組」の中核組織「弘道会」に流れ込んでいたと目され、警察当局から「反社認定」されている。一方で、元プロ野球選手の清原和博、芸能界では山本譲二や吉幾三らとの交遊関係も過去に報じられた。この「名古屋の風俗王」が、実の娘との骨肉の争いを演じている。

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 佐藤被告は昨年、詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の仮装)の疑いで愛知県警に逮捕され、裁判を控えた身。その佐藤被告によると、海外に保有していた自身の資産をめぐって娘との間に亀裂が生じたという。

「愛知県警の警部に対する脅迫、さらに、別の警部に自動車の所有者情報を漏洩させたという地方公務員法違反などに問われ、名古屋刑務所で5年余りの服役生活を送りました。2019年2月に出所後、オーストラリアに持つ資産を日本に引き揚げることにした。日本での犯罪歴で、オーストラリアへの再入国が困難になったからです」

 資産額は、日本円にして12億円ほどだった。

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