甘利明前幹事長が炎上後に発言を“捏造” 背景に「要職から遠ざかっている焦りが」
自民党の甘利明前幹事長(73)に、テレビ番組における発言の捏造疑惑が――。
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1月4日の年頭会見で岸田文雄総理(65)が宣言した“異次元の少子化対策”に関する発言で、甘利氏は翌5日に生放送のBSテレ東の報道番組に出演した際、「何でもかんでも法人税を上げればいいってことではない」「子育ては全国民が関わることだから、将来の消費税(増税)も含めて少し地に足を着けた議論をしていかなければならない」と、財源確保のための消費税率引き上げに言及した。
「タブー視せずに正面から触れたのは立派。ただし、タイミングは最悪でした」
と言うのは政治部デスク。
「昨年末、政府と与党は防衛費の増額分の一部を増税で賄うと決めた。ところが世論の反発が予想以上で、しばらくホトボリを冷ますつもりだったんです。子育て政策で批判の矛先をそらすはずだったのに、こっちも増税だなんて言い出したら元も子もありません」
メディアはこれを一斉に報じ、自公両党からは4月に控えた統一地方選挙への影響を懸念する怒りの声が噴出。一方で野党は新たな追及材料だと色めき立った。
生放送での発言を“捏造”
慌てた甘利氏は火消しに乗り出し、1月7日にツイッターで〈真意を伝えず断片的事実を繋ぎ合わせる報道はミスリードです〉とメディアを批判した上で、以下のような番組司会者とのやり取りを投稿したのである。
司会「総理が異次元の少子化対策を明言しましたが財源は消費税でやるんですか?」
甘利「いや総理は消費税をひき上げる積もりはないと思います」
司会「ならどうするんですか」
甘利「色々やりくりをして行くんでしょう」
司会「将来に渡って消費税は上げないんですか」
甘利「将来消費税を引き上げる必要が生じた時には増税分は優先的に少子化対策に向けるべきとは思います」
総理に増税の考えはなく、あくまで持論を披露しただけと言わんばかり。が、番組中にこうした質疑はない。
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