かつては「女を口説く呪文を発明した」と豪語 逮捕された74歳“ハーレム男”の呆れた履歴書
「女にモテる薬をつくってる」
当時の取材データには、近隣住民が目にした異様な光景が記されている。
〈20代の若い女性5~6人と連れ立って歩いているところを見た〉〈女性は皆、ミニスカートと踵の高いサンダルを履いていた〉〈女の人を囲っている、怪しい、変な人だと評判になっていた〉
他にも、渋谷は周囲に「女を口説く呪文を発明した」「女にモテる薬をつくっている」「私は物心がつく前に宇宙人にインプラント(異物注入)されているんですよ。だから私には特別な能力がある」などと語り、聞く者を困惑させていたという。
06年の事件も、今回の一件を彷彿とさせるものだった。
〈専門学校に通う若い女性に対して、この家での同居を求め、「ここを出て行けば、肉を割かれてミンチにされる」「他人にここでのことを話すと、殺されたり、事故に遭う」「私は自衛隊の元幹部で、まわりにはスパイがいる」と、脅迫したというものである〉(『週刊新潮』同号)
“呪文”も“モテる薬”も使う機会はなかったらしい。脅迫容疑での逮捕直後、渋谷は「夢のなかに出てきた話をしただけ」などと容疑を否認したが、その後の取り調べでは一転して認め、「本気にするとは思わなかった」と供述した。
17年間、色と欲に支配された生活を変わらず続けていた「ハーレム男」には厳罰こそ相応しい。