安倍元首相の後継者になった38歳「下関市議」の評判 「日の丸ボーイ」と呼ばれていた思想・信条

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 下関市議会関係者の間で、2015年、国会で安保法制が審議されている際にとった彼の言動は今も語り草になっている。

「国会で安保法制が審議されている最中の8月31日、議会運営委員会が『平和安全法制の速やかな確立に関する決議案』を議会に提案したのです。この発案者は吉田さんでした。安倍氏を応援するため、議会運営委員会の委員長に提案するよう頼みこんだのです。ところが安保法制について委員長は上手く説明できなかったため、代わりに吉田さんが登場して、演説を始めたんです」(同)

 吉田氏は、「東シナ海、朝鮮半島における不安定な情勢は、我が国の国民生活の大きな脅威と言わざるを得ない」「反対する野党や一部メディアが徴兵制反対、子どもたちを戦場に送るななどとあり得ないことを主張し、危機感を煽っている」「戦争に巻き込まれるという方々には我が国の歴史を、正しい教科書でしっかり学んでいただきたい」と主張した。

「当時はまだ30歳そこそこの若手議員が、倍以上も年齢が離れた議員に向かって檀上から説教するのですから、『また、あんなこと言っている』と冷ややかな態度をとる議員もいました。結局、この決議案は否決されました」(同)

 不正が発覚したこともある。吉田氏が副議長だった2018年1月から2019年8月にかけて、市の公用タクシーチケットを私用に使ったことも市議会で問題になった。議長と副議長が私用の飲み会でタクシ-チケットを頻繁に使っていると市民から声が寄せられたのだ。吉田氏は私用で14回使い、金額は12万8900円だったが、いまだ返金されていない。

 先の市議はこう言う。

「吉田さんは、安倍さんとは家族ぐるみの付き合いをしていました。彼には2人の娘がいるのですが、安倍さんからもかわいがられていた。昭恵さんも彼のことを気に入っていましたね。衆院選があるときは、吉田さんは安倍さんにべったりくっついて、手伝っていました。そのせいか、自分は首相と昵懇の仲だということを自慢しているようで、若いのに他の議員に対して上から目線でした。安倍さんの支援者は別として、それが鼻につくと言う人もいましたね」

デイリー新潮編集部

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