「ルフィ」裁判は棄却されず 弁護士は記者の直撃に「ノット・イエット!」 日本メディア殺到でもみくちゃのフィリピン裁判所前から実況中継
「やめてー!」、「押すなー!」。2月6日午前、フィリピン・マニラ首都圏パサイ市の裁判所で開かれた「ルフィ」グループ2人の刑事裁判の審理。終了後、もみくちゃになるなか、運良く横に張り付けた記者の問いかけに渡辺優樹の弁護士が叫んだ言葉は「ノット・イエット!」だった。
7時過ぎには40人超のメディアが集結
7日に予定されているルフィグループの強制送還。6日午後には、警視庁の捜査員約15人がフィリピンに向けて飛び立つ予定で、送還に向けた準備は着々と進んでいる。
焦点となっているのは、4人全員の送還となるか、それとも渡辺優樹(38)・小島智信(45)両容疑者が”残留”し、今村磨人(38)・藤田聖也(38)両容疑者2人だけの送還となるかだ。というのも渡辺容疑者ら2人は、「元妻」から「暴力を振るわれた」などと告訴された裁判が継続中で、それが終了しない限りフィリピンから国外退去できないのだ。今村容疑者らも同様の告訴を受けていたが、すでに棄却された。
8日からの訪日を控えるマルコス大統領としては、日本への手土産として4人揃って強制送還させたい。そのため、司法省の要望で告訴の棄却を裁判所に仰ぐ審理を2日に実施したが、裁判所が棄却せず、6日に再審理されることになった。
注目の審理を取材しようと、裁判所が入るマニラ首都圏パサイ市庁舎前には、朝早くから40人近い報道陣が詰め掛けていた。現地メディアもいるが大半が日本メディアである。すると、7時半過ぎ、記者団の緊迫感を削ぐ動きが……。市庁舎前の車寄せに市の関係者が300人ほど集まり、吹奏楽団の演奏を皮切りに何やら式典のような行事が始まったのだ。
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