リブゴルフ選手に嫌がらせ? PGAツアーとの対立深刻化で噂される「奇妙な事件」の数々
「ゴルフの戦いは、こうあるべきだ」
そんなふうに開幕前も開幕後も「事件」続きだった大会だが、最終日の優勝争いは実に見応えがあった。
首位を走っていたマキロイにリードが猛追をかけ、ついには首位に並んで先にフィニッシュ。マキロイは72ホール目でバーディーを奪えば優勝、パーならサドンデス・プレーオフに持ち込まれるところまで追い詰められた。おまけに、マキロイの第1打はラフに飛び込み、ペナルティエリアの赤線ギリギリの草の中に沈み込んでいた。
しかし、そんなライの悪さをものともせず、マキロイはバーディーを奪って勝利。その戦いぶり、勝ちっぷりは圧巻だった。
「メンタル的に、これまでで最も厳しい戦いだった。リーダーボードに誰がいるかを考えると、思わず感情が溢れ出してしまいそうになるけど、その中でよくコントロールできたと思う」とマキロイはご満悦の様子だった。
マキロイだけではない。リブゴルフへ移籍した代表選手のような存在のフィル・ミケルソンも、思わずこんなツイートをした。
「ロリーとパトリックの熱い戦いは素晴らしかった。ゴルフの戦いは、こうあるべきだ」
その通り。アスリートなら、トップ・プレーヤーなら、正々堂々とゴルフで戦ってほしい。ゴルフそのものの勝ち負けなら、妙な噂をされることも、批判されることもない。
選手が毅然とした態度や姿勢を貫いていれば、興味本位で語られる面白半分のストーリーはいつしか消えていくのではないだろうか。私はそう信じたい。