リブゴルフ選手に嫌がらせ? PGAツアーとの対立深刻化で噂される「奇妙な事件」の数々
もう一つの事件
次なる騒動はマキロイとは関係なく、リード自身が遭遇したルールに関する事件だ。
3日目の17番で、リードのティショットは背の高い3本のパームツリーの方向へ飛んでいき、そのあたりで「消えた」。リードは「木に突っ込んだ。(上方の葉っぱが固まっている部分に)引っかかって止まっている。100%確かだ」と主張。
ルール委員らも木を見上げ、「あれだ、あれだ」とボールを発見した。樹上のボールを確認したことで、リードはアンプレアブルを宣言。その場でドロップして3打目を打ち、ボギーで収めることができた。ボールが発見できなければ、ティグラウンドまで戻った上で、そこから3打目を打つ必要があった。
だが、その後、動画を見返したメディアや視聴者から「リードのボールは別の木の中に突っ込んでいる」などと指摘され、彼の主張が誤りだったという説が広まった。
とはいえ、真実はわからず、リードのルール処置に対する訂正等々の対応もツアー側からは何もなされなかった。そんな中、「まるでリードが故意に嘘を言ったかのような報道はおかしい」という声が、一部のPGAツアー選手から上がった。
リードはリードで「僕はどの木かを特定してはいない。ボールのマーキングを聞かれたから、それを説明しただけ。あの木だと特定したのはボランティアやマーシャルたちだ」と反論した。
一方的にリードを嘘つき扱いして批判するのはフェアではないと私も思う。だが、リードの責任転嫁は、それはそれで耳を疑うほど呆れた発言だった。
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