菊池桃子の夫・新原浩朗内閣審議官は遅刻の常習犯 パワハラに部下からは悪評「陰で“おっさん”と呼んでいる」
言い訳めいた反論
これら一連の事実を本人に尋ねようと携帯電話に架電したが、
「広報に話を通してもらえますか」
そう言うので、内閣官房に質問書を送ると、担当者を通じ本人から書面で回答が寄せられた。まず、公用車の私的利用については、
「私的使用は行っていないと認識している」
としながらも、
「クリーニングについては、職場から自宅への導(ママ)線の途上にクリーニング店があるため、寄ってもらったことはある。また、自宅で仕事がある場合等に、途中で、短時間に限り、食事店に寄ってもらったことはある。私的使用をしているというご指摘が出ないように考えたい」
それをまさに「私的利用」と言うのではあるまいか。で、遅刻に関しては、
「勤務時間は10時からで設定している。私的な理由でこれより遅くなる場合、あるいは早く帰宅する場合は、時間単位であっても、休暇手続きをとるようにしている」
本誌(「週刊新潮」)は新原氏の出勤時間が度々10時を過ぎることを確認している。例えば1月20日。新原氏が住む都内のマンションに公用車が到着したのは午前9時16分で、新原氏が車に乗り込んだのは9時57分。すでにこの時点で”遅刻寸前”にもかかわらず、途中、コンビニで缶コーヒーを買う余裕を見せ、内閣府本府庁舎に到着したのは、10時15分だった。この日は15分の休暇手続きを取ったのだろうか。
その他についても、
「レベッカ・ヘンダーソン氏を招聘(しょうへい)したのは、私のたっての希望ではない。(中略)官邸側からの要請があり、指示に基づき、知己である私が連絡を取ったもの。(中略)必要があればこちらから質問をして、文書で御意見をいただくことになっている」
と、縷々(るる)、言い訳めいた反論に終始。
「部下を人とも思っていない」
ちなみに妻の菊池桃子とは結婚以来、別居中の身。その点について、
「私としては、妻はストーカー問題(注・18年に容疑者逮捕)で怖い思いをしているので、プレスの方の朝・夜の来訪など、私の仕事の関係で生活を乱されないようにしたいと考えている」
女優のハートを射止め、周囲から羨望(せんぼう)のまなざしが注がれた新原氏。とはいえ、
「彼は官邸や経団連など“上”ばかり見ていて、部下は人とも思っていない。部下を成長させようとか、そういう意識も全くなく、結局自分がやりたいことを各省庁と部下におろし、それを“新しい資本主義”だと言っているだけなんです」(前出・政府関係者)
本人は親しい人物に対し、ことあるごとにこう口にしてきたという。
「俺のやりたいことはすべて実現してきた」――。
“亡国官僚”の暴走とハラスメントから生み出されていた岸田総理の「新しい資本主義」。いまやその理念は、経済成長のエンジンどころか、組織を瓦解させる“ブレーキ”となっているのだ。
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