中村俊輔の代表コーチ説、最大の不安要素は? 先に就任した名波と「犬猿の仲」

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 走るバスの開いた窓を狙ってボールを蹴る――そんな彼の神業フリーキックをバラエティー番組で観た方も多かろう。元日本代表MF中村俊輔(44)。彼が代表コーチに就任するとの報道が話題になっている。

「日本サッカー協会がオファーしたのは確かです」

 とスポーツ紙サッカー担当記者が明かす。

「昨年末に引退した俊輔は、いま横浜FCのコーチなので、代表では年2回ほどの国内合宿限定の兼務。選手との距離が近い“ロールモデルコーチ”という待遇です。アンダー世代では内田篤人らがこの待遇ですが、A代表では俊輔が初めて。選手に教えるのはもちろんフリーキックです」

フリーキックは伸びしろ

 日本代表を振り返ると、中村だけでなく、木村和司や遠藤保仁、本田圭佑など名フリーキッカーが多数輩出している。フリーキックは、良く言えばお家芸、悪く言えば強豪から得点するほぼ唯一の手段だった。

「ところが、森保ジャパンには頼れるフリーキッカーが不在で、カタール大会でもフリーキックからの得点はゼロ。かつては日本のフリーキックを恐れてピンチでもファウルを控えていた敵チームは、今ではフリーキックを恐れずに平気でファウルしてきます」

 そこで中村が秘伝を伝授してくれれば、攻撃の選択肢が増えるだけでなく、受けるファウルも減る。フリーキックは森保ジャパンの伸びしろなのだ。

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