伝説の深夜番組「オールナイトフジ」復活へ 港社長とのパイプで「とんねるず」の出演はあるか
フジテレビの“小港さん”こと港浩一社長(70)がいよいよ動き出した。なんと40年前に自身が担当した土曜深夜の人気番組「オールナイトフジ」を復活させるというのだ。誰がキャスティングされ、どんな番組になるのだろうか。
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関東圏に住んでいた50代以上でないと、「オールナイトフジ」をご存知ないだろう。今から40年前の1983年4月2日、土曜の深夜にスタートしたバラエティ番組だ。民放プロデューサーは言う。
「初代の司会はジャズ歌手で女優の秋本奈緒美(60)とモデルで女優の鳥越マリ(57)で、“オールナイターズ”と呼ばれる現役女子大生が多数登場。その中から選ばれた『おかわりシスターズ』はアイドル並みの人気を誇り、のちの“女子大生ブーム”のきっかけともなりました。プロデューサーを務めていたのが“ダーイシ”こと石田弘エグゼクティブプロデューサー(79)で、ディレクターが港社長でした」
とんねるず(石橋貴明[61]、木梨憲武[60])や片岡鶴太郎(68)もいた。後にヒロミ夫人となる松本伊代(57)は2代目の司会だった。
「デビューしたばかりのとんねるずにとって、フジで初のレギュラー番組でした。彼らが人気者になるきっかけとなったことでも知られ、石田、港の2人を中心に“とんねるず班”ができ、2018年に『とんねるずのみなさんのおかげでした』が終了するまで続いたわけです。そして昨年6月に港さんが社長に就任し、今春から『オールナイトフジ』を復活させるというのですからビックリしました」
当時、土曜深夜は“不毛地帯”とまで呼ばれていたという。
伝説の4文字事件
「何をやっても数字が取れませんでしたからね。その枠に、のちの“女子大生ブーム”の火付け役となる番組ができたわけです」
初回放送のラテ欄には4月2日24時40分スタートとあるが、終了時間の記載はない。
「“放送終了時間は未定”というのも番組のウリのひとつでした。その中で、歌ありコントあり、夏はサーフィン、冬はスキーといった若者向けの情報を流しました。それと同時に、風俗情報も放送したことで大人気となったのです」
ハプニングも話題だった。
「放送1周年を迎えた84年3月31日には、ラジオの『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)とのコラボ番組を放送。その中で、売れないアイドルだった松本明子(56)が鶴太郎にけしかけられ、女性の体の一部を指す放送禁止の4文字を言ってしまい芸能活動を自粛することになりました。今でこそ伝説の“4文字事件”として知られていますが、これを機に松本はバラドルへと路線変更しました」
とんねるずのテレビカメラ破壊事件も有名だ。
「85年1月19日の放送で、とんねるずは本格デビューシングルとなる『一気!』を学ラン姿で披露。悪ノリした石橋さんが1500万円もするテレビカメラを揺すって倒してしまい……。スタジオには悲鳴ともつかぬ声が上がり、さすがの石橋さんも青ざめた様子で、木梨さんは『オレ、知らねえよ……』とつぶやくばかりでした。結局、カメラは修理不能で廃棄処分になったそうです」
他局はどう見ていたのだろう。
「もちろん指をくわえていたわけではありません。『オールナイトフジ』のスタートから1年半後の84年10月6日土曜深夜、民放各局が若者向け番組を一斉にスタートさせたのです」
●日本テレビ「TV海賊チャンネル」司会:所ジョージ
●テレビ朝日「ミッドナイトin六本木」司会:亀和田武
●TBS「ハロー!ミッドナイト」司会:松山千春
●テレビ東京「夜はエキサイティング」司会:鈴木ヒロミツ、マリアン
いずれも10月6日スタートというのがすごい。
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