村上世彰、コスモ石油株20%取得を通告で“戦闘モード”へ 狙いは業界再編? 金儲け?

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 石油元売りの第3位・コスモエネルギーHD(以下コスモ)と村上世彰氏率いる「村上ファンド」の対立が明らかになったのは1月上旬のことだ。

 大手証券会社の石油業界担当アナリストが言う。

「もともとコスモの筆頭株主はUAEのアブダビ首長国の政府系ファンド・ムバダラ投資会社でした。約21%の株を握っていたのですが、昨年になって、全株を売却してしまった。村上ファンド(保有名義は『シティインデックスイレブンス』など3者)はそれをかき集め、昨年4月に約6%を持つ大株主として登場したのです」

 以後も同ファンドの買い増しは続き、昨年11月時点での保有率は19.81%。投じた資金は約570億円である。真意を測りかねたコスモ側は、村上氏側に20%以上の買い増しをしないよう求めていたが、注目すべきはその狙いだ。

「コスモの経営陣との話し合いで、村上サイドは当初“金儲けには興味がない。石油業界の再編を手助けしたい”と言っていたのです」(全国紙の経済部デスク)

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