岸田首相と長男秘書官は「特権階級」なのか――父子に欠けている「真の貴族精神」を考える
「育休中の学び直し支援」というトンチンカンな政策を打ち出す岸田首相、そして公用車でパリ・ロンドン観光を楽しむ長男秘書官――代々政治家を輩出してきた名家の出身ゆえに、庶民の暮らしや気持ちに鈍感なのだろうか。あたかも「特権階級」のような振る舞いを見せる岸田父子に、国民の批判が集まっている。
イギリス史の第一人者で、関東学院大学教授の君塚直隆さんは、「世襲政治家の存在自体を否定するつもりはありませんが、代々政治家を務める一族であれば《ノブレス・オブリージュ》の精神、すなわち《高貴なるものの責務》を担う覚悟が必要ではないか」と語る。...