岸田総理の長男・翔太郎氏が父の外遊先パリ、ロンドンで“観光三昧” 異例の親バカに元首相秘書官は「観光に行く暇などない」と一喝【スクープその後】

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 政治とカネの問題で国民の不信を招いたとして、「私が身を引くことでけじめをつける」と次期総裁選に出馬しないことを表明した岸田文雄総理。当人の言葉は奇麗だが、実情は誰もが知る通り「不人気だから辞めざるをえなくなった」ということに尽きるだろう。その不人気を“後押し”することになったのが、長男・翔太郎氏の放蕩息子っぷりである――。

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(以下、「週刊新潮」2023年2月2日号をもとに加筆・修正しました。日付や年齢、肩書などは当時のままです)

 子を愛する余り判断を誤る父。甘えて愚かな振る舞いをする子。世間に「親バカ」「子バカ」の例は山のようにあるが、岸田文雄総理(65)も例外ではなかった。批判に抗して長男に秘書官の重責を担わせてみたものの、その任に堪えず。悪評が漏れ出ているという。

 ジリ貧の岸田政権にとって剣が峰となる通常国会が1月23日、開幕した。

 防衛増税に「異次元の少子化対策」、賃上げ……。総理は厳しい論戦の矢面に立ち、ここでの失敗は命取りになりかねない。

 赤じゅうたんの外に目を転じれば、4月には3選挙区で衆院補欠選挙があり、統一地方選挙も行われる。結果によっては、解散や「岸田降ろし」を巡る声も喧(かまびす)しくなる。総理にとって極めて重要な150日がスタートしたのだ。

 支持率は低迷。野党は攻勢を強めるばかりか、防衛増税を巡っては自民党内からも異論が噴出している。

政権の寿命を左右するポジション

 そんな中、手負いの総理を支えるのは、身の回り、すなわち“側近”たちの仕事。そこが盤石であればこの難局は乗り切れるはず。

 ところが、だ。

「今、政府に関わるスタッフたちの間で“大丈夫か?”と話題になっている“側近”がいるんです」

 と声を潜めるのは、さる政府関係者。

「それというのが、首相秘書官の岸田翔太郎さん(32)のこと。言わずと知れた総理のご長男ですよね。昨秋に秘書官に就いたばかりですが、早くもその言動に疑問符が付いているのです」

 首相秘書官とは、正確には内閣総理大臣秘書官といい、文字通り総理を秘書、つまり黒子として支える役職だ。

 総理が任ずる「政務担当秘書官」と、各省庁から選ばれた「事務担当秘書官」とに分かれ、現在、前者は嶋田隆・元経産省事務次官と翔太郎氏の2名、後者は財務省や警察庁などからの6名の出向者が務めている。

 歴代の長期政権には、大物の政務担当秘書官が付き物であった。約5年続いた小泉政権には飯島勲氏が控え、「官邸のラスプーチン」の異名でにらみを利かせていたし、約8年続いた第2次安倍政権時の経産省出身、今井尚哉氏は「総理の分身」と言われるほど信頼が厚かった。その人の資質や能力が政権の寿命を左右すると言っても過言ではない。

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