狛江強盗殺人事件、直前に“不可解な事態”が 「チンピラ風の男たちが窓をたたき、“お金下さい”」

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強盗・窃盗事件が頻発

 関東地方では昨年末以降、強盗・窃盗事件が頻発。前出のリサイクルショップ「てんとう虫」店主の内藤政行さん(76)が振り返る。

「12日の夜、閉店30分前に『これから行く』と客を装った男から電話がありました。店に入った2人組は革手袋をして殴りかかってきて『金庫はどこだ』と迫ってきた。結局、侵入直後に犯人が消火器をまいたため、火災報知機が反応して非常ベルが鳴り、逃げて行きました。声から2人とも25歳前後だったと思います」

 金銭の被害は免れたものの、内藤さんは口内を6針縫うケガを負ったという。

「お金ください」「寄付ですよ」

 また昨年12月5日に東京・中野区で発生した強盗傷害事件では、7人組の男らによって民家から約3千万円が強奪され、1月21日にはその一人である永田陸人(21)が逮捕されている。

「永田は石川県在住で、所持していたスマホで『狛江』の地名や『欠員が出たら連絡します』との文言が、18日にSNSでやり取りされていた。中野の事件では、すでに34歳の男が起訴されていますが“強盗のために集まった。元々面識はない”と供述している。調布署の捜査本部は、金に困った者がSNSの“闇バイト”募集につられ、首謀者の指示で民家や店舗に押し入ったとみている。首謀者は西日本の広域暴力団の末端構成員との見方もありますが、実態は依然判明していません」(前出デスク)

 実際に狛江の現場近辺では、不自然な“所在確認”が多発していたという。ある住民女性が言う。

「昨年のクリスマスの日、チンピラ風の若い男が数人でインターホンを鳴らすので放っておいたら、敷地内に入って窓をドンドンと叩き始めるのです。驚いて『何ですか』と聞いたら『お金ください』『寄付ですよ』と言う。怖くて無視しましたが、翌日近所で聞くと、みなさん同じ目に遭っていた。どんな住人がどんな対応をするのか、下見していたのではと思います」

 首謀者は、いまも何処かで爪を研いでいるのだ。

週刊新潮 2023年2月2日号掲載

ワイド特集「異次元の風が強く吹いている」より

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