現代アートの芸術祭は地域をどう開いていったか――北川フラム(アートディレクター)【佐藤優の頂上対決】
この20年ほどの間に、過疎地域や離島で行われる大掛かりな現代美術の祭典がすっかり定着した。国際的に著名な作家らが広範な地域に作品を設置し、観客は数十万人にも及ぶ。成功の秘訣(ひけつ)は何なのか。そこには作家と地域住民を結びつけるボランティア・サポーターたちの地道な取り組みがあった。
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佐藤 昨年は、北川さんが手掛ける大きな芸術祭が二つ開催されました。「越後妻有(つまり) 大地の芸術祭2022」と「瀬戸内国際芸術祭2022」です。...