「私の母は肋骨10本折れて亡くなりました」“サ高住”の高齢者に起きた悲劇を息子が激白 虐待の疑いで警察も出動する騒ぎへ
事実調査をしたところ……
「死因は老衰ということになっていますが、肋骨骨折が原因で入院し、命が削られてしまったことは間違いありません。母の身に何が起こったのか、それが知りたい。虐待も、サービス中の事故もなかったのなら、逆に何があったのか、運営会社さんには、ぜひ、解明をお願いしたいと思っています」
デイリー新潮編集部は、運営会社であるA社に取材を申し込んだ。ちなみにA社は、全国にサ高住を50戸ほど運営しているという。
――いくら高齢者とはいえ、肋骨10本が折れているという話は聞いたことがない。真知子さんの身に何が起こったのか。
A社担当者(以下、担当者) 事実調査をしたところ、虐待と取られる行為、介護事故と捉えられる行為がないことを確認しております。
あまりにも不誠実
――緊急搬送が遅れた理由が、御社の勤務体制に問題があったからだと伺っているが。
担当者 スタッフが救急車に必ず同乗するというルールはない。搬送先が見つからなかったから遅れたと聞いている。
――警察からの捜査は受けたのか。
担当者 事象が発生した直後に、事情聴取の要請を受けたため、そのまま応じ、さらに、住宅内の防犯カメラの映像も提供しました。それ以降、警察からの連絡はございません。
――今後の対応については。
これ以上の調査を望まれるのであれば、調査範囲のご指導をいただければ、協力することは、息子様にもお伝えしています。
最後に、和男さんが言う。
「そもそも、これだけ肋骨が折れていることに誰も気づかないなんて……。ともあれ、何もなかった、というのは、対応としてあまりにも不誠実ではないかと思います。不信感がぬぐえません。本当は何があったのか、それが知りたいです」
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