野村萬斎が「ハムレット」で息子と共演 2世俳優の出演ラッシュで注目すべきは?
注目を集める佐藤浩市の息子
同じ3月には、池袋の東京芸術劇場における「カスパー」で、俳優一家に育ったサラブレッドが初舞台で初主演という大役を果たす。
先の演劇担当記者の解説。
「父は佐藤浩市(62)、祖父に三國連太郎(故人)を持つ寛一郎(26)ですね。昨年放送のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演し、鶴岡八幡宮で叔父の3代将軍・実朝を暗殺する公暁を演じて話題を集めました。平成29年のデビューですが、早くも日本映画批評家大賞新人男優賞をはじめ、複数の受賞歴を誇る注目すべき若手の一人ですよ」
戯曲「カスパー」は劇作家の寺山修司が生前に“20世紀に書かれた最も重要な作品”と評したとされる。幼少期から16年にわたって地下に監禁された実在の人物、カスパー・ハウザーの数奇な運命の物語で、
「業界で“言葉の拷問劇”と称されるほど演じるのが難しい作品。寛一郎も“初演にしてはハードルが高いかも”と戦々恐々とか」
東京芸術劇場では、高畑充希(31)が主演の舞台「宝飾時計」が上演された。そこには個性派俳優として知られる小日向文世(69)の長男・星一(27)が名を連ねている。
脱兎の勢いで活躍を――。