“史上最強の助っ人”バースが殿堂入り 掛布、岡田の当選はいつになる?

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 神様、仏様、バース様――当時の阪神ファンは、こう唱えて彼を崇めたものである。

 元阪神のランディ・バース(68)が、21年以上前に引退した選手の中から記者が選ぶ“エキスパート部門”で野球殿堂入りを果たした。

「去年、一昨年も得票トップながら、当選に必要な有効投票の75%に及ばず。今年は78.6%にあたる121票を獲得しました」

 と全国紙デスクが語る。候補リストには元阪急・ブーマー(68)の名もあるが、

「バースは、主軸として関西随一の人気球団を初の日本一に導いただけでなく、2年連続三冠王や、王貞治に並ぶ7試合連続本塁打の日本タイ記録、今も破られていないシーズン打率3割8分9厘の日本記録を達成。“史上最強の助っ人”といえば、やはりバースです」

「BKO」の時代

 次点は、同じく元阪神で同時代に活躍した掛布雅之(67)。去年、一昨年ともバースに次ぐ2位だった。

「当選まであと14票。いずれ殿堂入りするのでは?」

 彼らと共にクリーンナップを担った岡田彰布(65)も、阪神監督に復帰した今年こそ対象外だが、昨年まで候補リストに名を連ねていた。バックスクリーン3連発が語り草の“BKO”は、ここでも猛威を振るっている。

「各球団が記者に配付するメディアガイドというのがあるのですが、巨人などほとんどの球団は打者から紹介するのに、阪神は投手が先。守備に有利な甲子園球場を本拠とするだけあって、阪神は伝統的に投手主体のチームなんです。でも、BKOが活躍したあの時期だけは異彩を放っていました」

週刊新潮 2023年1月26日号掲載

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