井上尚弥のベルト返上でバンタム級が群雄割拠に 那須川天心が“台風の目”となるシナリオとは

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 12月13日にバンタム級の4団体統一を果たした井上尚弥(29)が、四つのベルトを返上し、スーパーバンタム級に階級を上げる。

 逆に言うと、バンタム級は全ての王座が空位となる。ボクシングライターいわく、

「それぞれ王座決定戦が行われ、8人に王者のチャンスがある。空前の椅子取りゲームが始まりますね」

 ドネアやマロニーら尚弥に屈した実力者のみならず、新進の日本人ボクサーたちがこのゲームに参戦する。

尚弥の弟とK-1王者

 まず、尚弥の弟で、同じ大橋ジムに所属する井上拓真(27)。2019年にWBCバンタム級王座統一戦に敗れるも、プロでの黒星はこの一つだけだ。

「偉大な兄の陰で目立ちませんが、地味に強い。スーパーバンタム級で戦っていましたが、今後は兄と入れ替わりバンタム級に階級を下げる。現在WBA世界2位。王座決定戦8枠の一角を占めるのは確実です」

 続いて気になるのが、同じく大橋ジム所属の武居由樹(26)。一般にはなじみが薄い名前だが、

「フジテレビ系『ザ・ノンフィクション』で、格闘技を通じて更生する不良中学生として登場。その後、K-1王者になり、ボクシング転向後もファンが多い」

 有料配信の人気ナンバーワンはダントツで尚弥だが、2位は意外にもこの武居。彼もまたスーパーバンタム級からバンタム級に下げてくる可能性が濃厚だ。

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