破綻寸前! 投資会社「エクシア合同会社」代表「かけるん」の狂宴 共同創業者が告発

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合同会社スキーム

 およそ1万2000人から723億円を掻き集めたとされる「エクシア合同会社」。代表社員の「かけるん」こと菊地翔(かける)氏は一晩に数千万円をキャバクラ遊びに費やし、超高層マンションの一室を3億円のキャッシュで購入する派手な生活を送っていた。だが、エクシアは昨春から出資者の払戻請求に応じなくなり、「損害賠償」や「持分払戻金返還」といった訴訟を次々と起こされている。

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 ここにきて、「エクシアは投資実態のないポンジ・スキーム」と断言する人物が現れた。2015年4月、菊地氏とともにエクシアの前身「エクシアジャパン合同会社」を起(た)ち上げた元副社長の伊藤大輔氏である。

「“社員権販売”の体裁で出資者を募る“合同会社スキーム”を取り入れたのは、菊地の発案でした。一口10万円で販売した社員権の売上をFX取引を手掛ける英国法人に貸し付け、その利息で月に十数%の配当を得られるというのが出資者への誘い文句でした」

 ところがこの英国法人でのFXの運用がまったくのデタラメだった。

「また、FXを運用する親会社も英国法人から17年1月に設立したシンガポール法人の“エクシアプライベートリミテッド”に切り替えました。実は、英国法人を資本金100万ポンドで設立したと菊地は吹聴していたのですが、資本金を振り込まず、休眠状態のまま、18年7月に解散していたのです」

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