航空自衛隊「百里基地」にインド空軍機「Su-30MKI」がなぜやって来たのか
本気の訓練
インド空軍と航空自衛隊は共同訓練を行っている。1月16日から26日までという、長期間の日程だ。
「この日程から、単なる親善を目的としたものではないことが分かります。インド空軍は航空自衛隊と本気の共同訓練を行っているわけです。その目的は発表されていませんが、中国とパキスタンの領空侵犯に対応するノウハウを学ぶためだと考えられています」(同・軍事ジャーナリスト)
航空自衛隊は、常にロシアや中国の領空侵犯機に対応している。そのノウハウは世界の空軍でもトップクラスなのだという。
「領空侵犯機への対応は、一つ間違えば大きな外交問題になります。安全かつ毅然とした対処法を、インド空軍は航空自衛隊から学ぼうというわけです。また、航空自衛隊にも大きなメリットがあります。何しろ“仮想敵”であるロシア製の戦闘機を相手に、日本の空域で訓練ができるわけです。空自にとってはまたとない貴重な機会でもあるのです」(同・軍事ジャーナリスト)