ガーシー参院議員「警視庁は逮捕する気マンマン」 選ぶ道はそのまま逮捕か議員辞職の二者択一

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国会での“お務め”を果たしたうえで

 それを裏返せば、かけられた容疑を裏付けるだけの証拠があり、起訴まで見通せているということになる。

「当初はガーシー氏側ものらりくらりでかわせると思っていたフシがありますが、当局の本気度を察知し、方針転換を余儀なくされた格好です。1月に帰国できないはずがないにもかかわらず、3月帰国を選んだ背景には、当局から相当踏み込んだ形で“本気度”を見せつけられた結果ではないでしょうか」(同)

 1月に帰国すれば、遠からず警視庁の聴取が待っている。

「警察にしろ検察にしろ、容疑について否認を続ければ身柄を取るというのは自然な流れです。一方で国会議員に対しては、議員辞職すれば逮捕まではせずに、書類送検で済ませるという落とし所も用意していることがままあります。今回もそういう流れになりそうな印象を受けますね」(同)

 ガーシー氏がどこに行動の判断基準を置いているのかは判然としないが、

「3月帰国を選んだということは、国会での“お務め”を果たしたうえで逮捕を回避する方向に身を処すのではないかなと推察されます」(同)

政党交付金も不変

 NHK党の立花孝志党首は、ガーシー氏について「国会に来なくても、めちゃくちゃ仕事しています。どうぞ懲罰委員会やってください。一番重い除名をするというのは時期尚早」と話している。国会議員としてどういう「仕事」をしているかは多くの人には見えていないのだが、党首は気にしていないようだ。

「ガーシー氏に投票した人の中には、今でも立花党首が言うことに賛同する者も少なくないとは思います。ただ、警視庁が捜査している今回の案件がなければそれでも通じたかもしれませんが、もはや“めちゃくちゃ仕事している”という抽象的な説明だけでは通用しなくなっているのが現状ですね」(同)

 ガーシー氏はYouTubeをバン(アカウントを停止・削除)された後、有料サロンで有名人に関する暴露を続けてきた。それが政治家の不正、政府の腐敗を追及するというのならばともかく、そういう類のものではない。国会をサボって小遣い稼ぎかと批判されかねない振る舞いだったわけだ。それもそういう活動を期待して投票してくれた人の負託に応えるためと言ってしまえばそれまでだが。

「仮に議員辞職した場合、ガーシー氏は比例代表で当選しているので、すぐ下の候補が繰り上げ当選することになる。党の議員の数は減らないですし、政党交付金も変わりません」(先の政治部デスク)

 つまり、ガーシー氏よりもはるかに知名度も得票数も低い候補者がいきなり参議院議員となるというわけだ。そのことに不満や憤りを感じる人もいるだろうが、残念ながらそれ自体は法律で決まっていることなので、捜査の手が及ぶといった事態は決して起こらないのである。

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