「僕は母に愛されなかった。だから妻との間には…」 2度の不倫・再婚を“毒親”のせいにする50歳男性の苦悩
毒親という言葉が市民権を得たのは2010年代頃からだ。広く「子どもにとって毒になる親」を指すが、これは育てられた子ども側からの言い分だ。身体的暴力やネグレクト(育児放棄)は論外だが、「毒親」には虐待とは少し違うニュアンスがある。
親としては子どものためにできる限りのことをしたつもりであっても、それが子の望む愛情とはかけ離れているとき、子の立場で心を埋めてくれるような愛情をもらえなかったとき、子は親を「毒親」と断罪するのかもしれない。
男女問題を30年近く取材し『不倫の恋で苦しむ男たち』などの著作があるライターの亀山早苗氏が今回話を聞いた男性も、自らの不倫と再婚の原因を「毒親」だったという母に求めているのだが……。...