菅前首相の「アンチ岸田発言連発」の真意は「選挙に弱い議員の受け皿になる」こと

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脱派閥という持論

 今年に入って菅義偉前首相は、文藝春秋2月号に「派閥政治と決別せよ」との論考を発表。さらに続けざまに「防衛力強化」や「異次元の少子化対策」について増税でまかなうことに苦言を呈するなど、ある意味で岸田文雄首相への批判とも取れる発言を連発している。そこにどういった狙いがあるのか?

 まず、文藝春秋2月号の論考について、中身はざっと以下の通りだ。

・国民の声が政治に届きにくい要因の1つに派閥の存在がある。
・私(菅氏)は過去2度、自民党総裁選で所属派閥の考えとは違う人間を応援した。...

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