育成契約から這い上がれ! 今年期待される“育成選手”6人の実名【2023年セ・リーグ編】

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野手転向1年目に好成績

 昨年は、球団として過去最多となる5人を育成ドラフトで指名し、育成選手からの底上げを強化するDeNA。そんなチームで、今年期待したい選手がプロ入り5年目の勝又温史である。

 2018年のドラフト4位で投手として入団するも、制球難に苦しんで一昨年オフに野手に転向すると同時に育成再契約となった。野手1年目の昨年は、二軍でチーム2位となる6本塁打を放ち、3割近い打率をマークする見事な成績を残した。

 日大鶴ヶ丘時代から高い運動能力とパンチ力には定評があり、全身を使ったフルスイングは爽快感を覚えるほどだ。また、投手で150キロを超えるスピードを誇っていただけあって、外野から見せる強肩が大きな武器となる。外野手のレギュラー争いは激しいが、DeNAには若手の強打者タイプが少なく、勝又は長打力でアピールしたいところだ。

 現在の育成契約選手は、セ・リーグ最少の5人となっている阪神。ルーキーで育成1位の野口恭佑以外は、故障が原因で育成再契約となった投手が目立つ。なかでも、復活が待たれるのが、望月惇志だ。

 プロ入り3年目の2018年には中継ぎとして38試合に登板すると、翌年は5試合に先発し、プロ初勝利をマークした。その後は、故障が続いて、一昨年のオフに育成再契約となり、昨年9月に右肩の手術を受けて、現在はリハビリ中である。

 好調時のストレートは150キロ台後半をマークするなど、スピードに関しては間違いなくチームでもトップクラス。昨年は同じく一度育成契約を経験した才木浩人が復活を果たしており、望月もそれに続くことを期待したい。

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