育成契約から這い上がれ! 今年期待される“育成選手”6人の実名【2023年セ・リーグ編】

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二軍で最多勝のタイトルを獲得

 2月1日のキャンプインが目前に迫り、各球団の補強もひと段落した格好だ。この先トレードや緊急補強の可能性もあるが、戦力の上積みとして期待できるのは現在、育成契約となっている選手である。【西尾典文/野球ライター】

 昨年は、藤井皓哉(ソフトバンク)、滝沢夏央(西武)、宇田川優希(オリックス)、宮森智志(楽天)らが3月以降に支配下登録され、チームにとって貴重な戦力になった。昨年新人王に輝いた水上由伸(西武)は、一昨年に支配下登録されて、育成契約から這い上がっている。そこで、今年ブレイクが期待される育成契約の選手(1月17日現在)を探ってみたい。今回はセ・リーグの6球団だ。

 リーグ連覇を達成したヤクルトで期待したい選手が、巨人から移籍した沼田翔平だ。2018年の育成3位でプロ入りすると、2年目に支配下登録され、二軍で最多勝のタイトルを獲得している。

 一軍では、通算7試合の登板で防御率9.45と、結果を残すことができずに自由契約となった。しかし、昨年二軍では、イニングを上回る奪三振を記録するなど力のあるところを見せている。175cmで、上背はそれほどないが、躍動感があるフォームで数字以上に勢いが感じられるボールが持ち味。スライダーも空振りを奪える威力がある。

 ヤクルトは抑えを務めたマクガフが退団し、リリーフ陣の再編が大きな課題となっている。沼田が三振を奪えるところをアピールできれば、ブルペンの一角に入ってくる可能性は十分にありそうだ。

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