「中井貴一」特別インタビュー 素晴らしい後輩たちとのセッション
演じている時が一番自由
そんな中で自分自身に課しているもの、それはとにかく、あきらめないこと。年を取ってくると、自分の限界を決めてしまいがちですが、それを決めないことが大切だと思っています。
実は最近、芝居をしている時間だけが、僕にとっては自由な時間、解放されてる時間なんだと思うようになりました。生身の人間って、やっぱりどこか普段の生活でも装っているし、本心は隠しているところもあります。でも芝居をしている時って役の本心を何のてらいもなく、表現できる。役を背負っている時は一番感情が自由になっている感覚があるんです。それがどんなにつまずいてもここまで仕事を続けてこられた理由なのかもしれません。今後もできる限り、素晴らしい後輩たちと一緒にセッションしていけたらいいなと願っています。
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