ブラジルやアメリカだけでなく…中間層の怒りで世界の政治は危機に陥る

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 新年早々、世界の民主主義に暗雲が垂れ込める事件が発生した。

 ブラジルで1月8日、左派ルラ政権に反発する右派ボルソナロ前大統領の一部の支持者が暴徒化し、首都ブラジリアで連邦議会などを襲撃した。

 ブラジル政府は約1500人の容疑者を器物損壊やクーデター未遂などの理由で拘束し、幸いにも事態の早期沈静化に成功したが、ブラジルでなぜこのような事件が発生してしまったのだろうか。

 昨年10月の大統領選決選投票はまれにみる激戦だった(当選したルラ大統領の得票率 は51%)。...

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