渡辺謙と堺雅人、事務所を辞めて独立したそれぞれの今後を占う
21年と28年にわたる所属
年末から年始にかけて、2人の俳優が所属事務所から独立することが報じられた。渡辺謙(63)と堺雅人(49)――2人とも押しも押されもせぬ大物俳優だが、現時点で送り出す事務所側の対応は明暗分かれている。それは今後の仕事にどれだけ影響するのか――。
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渡辺の所属事務所ケイダッシュは、「渡辺謙は12月31日をもって専属契約満了につき、円満に弊社を退社することとなりました。来年1月1日より独立し、引き続き俳優として活動して参ります。02年1月の弊社所属以来、21年にわたり、日本のみならず世界を舞台に活動して参りました」と発表。
渡辺の方も事務所を通じ、「このたび、渡辺謙は21年お世話になった株式会社ケイダッシュから独立することになりました。俳優としてあと10年、自分に何が出来るのか? 世界への挑戦をずっと支えてくれた川村会長が『かわいい子には旅』と快く送り出してくれました。本当に感謝しています。これからも作品作りに真摯に向き合いたいと思っています」と明らかにしている。
芸能界のドンの告白
一方の堺の独立については事務所からの発表はなく、「約28年所属していた大手芸能事務所、田辺エージェンシーから独立したことが分かった。昨年12月31日付で同社との専属契約が満了となり、円満退社した」などとスポーツ紙が報じたことで露見した。
「堺さんは田辺エージェンシーの所属タレントのラインナップからは消えていますが、ホームページに“独立した”旨のニュースリリースはありません。渡辺さんはと言うと、ケイダッシュのホームページに事務所側と渡辺さんのコメントが出ていますから、大きく違っていますね。堺さんは渡辺謙よりも長い在籍期間でした。それにもかかわらず、公式リリースが発表されないのは事務所側が不満に思っていたことをにおわせますね」
と、スポーツ紙の芸能デスク。
そのニュアンスが伝わってきたのが、週刊新潮の記事だった(1月19日号)。田辺エージェンシーの田邊昭知社長は同誌の取材にこう答えている。
「“独立して会社をやりたい”と彼が言うので、どうぞ、と。それだけです。それを言ってきたのは、昨年の6月とか7月ではないですかね」
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