上沼恵美子が「アウト×デラックス」と「格付けチェック」で存在感 今年はいよいよ“東京進出”か
あどけなさが残る姉妹が漫才師としてデビューすると、特に妹が圧倒的な話術で人気を獲得。付いたあだ名は「漫才界の白雪姫」──上沼恵美子(67)に関するこんなエピソードをご存知の方もいるだろう。実は年末年始、テレビ業界では上沼の動きに注目が集まったという。
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【写真5枚】「上沼恵美子」公式youtubeチャンネルには、「漫才界の白雪姫」時代の相方である「実の姉」も出演している。 若き日のツーショット画像も
まずは12月18日、「M-1グランプリ2022」(テレビ朝日系列・ABCテレビ制作)が放送され、「審査員・上沼恵美子」の不在が再認識された。担当記者が言う。
「2022年のM-1は、上沼さんから山田邦子さん(62)に審査員がバトンタッチされました。結果、オンエア当日は“上沼元審査員”にもスポットライトが当たったのです。Twitterなどでは上沼さんのファンとアンチが多数の投稿を行い、ちょっとした議論が起きました。ネットメディアも『上沼さんの不在』を相次いで報じるなど、改めて存在の大きさが浮き彫りになったのです」
さらに上沼は、12月30日には「アウト×デラックス2022 禁断の復活 レジェンド大集合SP」(フジテレビ系列)、1月1日には「芸能人格付けチェック! 2023お正月スペシャル」(テレビ朝日系列・ABCテレビ制作)に出演した。
「2本とも話題となりました。まず『アウト×デラックス』では、ご主人の上沼真平氏に離婚を切り出した経緯を赤裸々に告白したり、冠番組『快傑えみちゃんねる』(1995~2020年)を打ち切った関西テレビに対する不満をぶちまけたりするなど、トークが冴えていました」(同・記者)
そもそも関西テレビは「アウト×デラックス」を放送するフジテレビの系列局であり、夫の真平氏がディレクターやプロデューサー、最後は常務取締役として勤務していた放送局だ。
まさに歯に衣着せぬ発言の連続で、共演者は慌てふためいた。その様子に腹を抱えて笑った視聴者も多かっただろう。
夫との約束
上沼恵美子という芸人を考える際、夫の存在を抜きにして語ることはできない。1977年、彼女は8歳上の真平氏と結婚した。
当初は芸能界から引退すると表明していたようだが、専業主婦の生活は退屈だったらしい。翌78年には早くも復帰を果たした。
「その際、ご主人と『仕事の範囲は、西は姫路、東は京都まで』と約束したというエピソードは有名で、ご本人が何度も語っています。上沼さんは約束を忠実に守り、『大阪に拠点を置きながら、全国トップクラスの人気を誇る女性タレントになる』という離れ業を成し遂げたのです」(同・記者)
夫との約束を守った上沼は、“関西ローカルの女性芸人”で終わっても不思議ではなかった。ところが、上沼の名前は全国の津々浦々に轟いたのだ。
彼女の知名度を飛躍的に高めたテレビ番組の一つに、1985年から2013年まで出演した「バラエティー生活笑百科」がある。
「大坂城も淡路島も私のもの」、「日本の個人資産の3割は上沼家が保有」──こんなギャグで、上沼は視聴者を笑わせた。
番組はNHK総合で全国放送されていたため、上沼の知名度は関西の枠を飛び出した。しかし、番組を制作していたのはNHK大阪放送局であり、収録は大阪のスタジオで行われていた。夫との約束は守っていたのだ。
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