“山の神”今井正人が語る、野球をやめて陸上を選んだ「覚醒の時」 夏に強い体質でパリ五輪出場なるか(小林信也)

  • ブックマーク

 2005年の箱根駅伝、山登りの5区。15位でタスキを受けた順天堂大2年の今井正人が次々に前の走者を抜いて日本中を驚かせた。今井は11人を抜いて4位でゴールした。従来の記録を2分17秒上回る区間新。今井は翌年も5区を快走。6位で走り始めてすぐ4人を抜き、17キロ付近で先頭の山梨学院大を捉えて独走。順大17年ぶり往路優勝の立役者となった。雨の中、「平地のように坂道を走って」今井は再び伝説を打ち立てた。

 さらに4年の年も首位の東海大に4分9秒遅れの5位から猛追。...

つづきを読む