藤井五冠と羽生九段の“世紀の一戦” 本番を前に羽生九段が見せていた激しい闘志
藤井聡太五冠(20)と羽生善治九段(52)が相まみえる王将戦第1局が掛川市の掛川城二の丸茶室で1月8日から2日間をかけて行われ、藤井五冠が白星を飾った。
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藤井五冠にとっては王将位堅持、羽生九段にとってはタイトル通算100期がかかる大一番の初戦となった。過去の対戦では7勝1敗と藤井五冠が圧倒するが、タイトル戦での対戦は初めて。
しかし本番を前に“戦い”は始まっていた。冒頭の写真は、前日に行われたイベント「掛川こども王将戦」の会場を退出する二人の姿だが、藤井五冠の背中を見据える羽生九段の目付きはまさしく「羽生にらみ」。
記者会見では「事前に藤井さんの手が予測できるかというと、それは難しい。まだまだ修業が足りないですね」とユーモアを交えて語った羽生だが、激しい闘志は隠しようもない。張り詰める空気の中で、この日二人は一度として視線を合わすことはなかった。
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