「三笘の1ミリ」はどれほどの価値に? 話題沸騰「スポーツNFT」の可能性を「MIXI社長」に聞いたみた
NFTが付随することで…
《「Diamond VIP NFT」は、1組2名×3組6名で価格5,000,000円(税別)。会場内VIP導線入場、入鋏体験1名、断髪式観戦の招待、VIP専用ラウンジ利用、観戦中の特別な食事とフリードリンク、特別な土産付き。さらに、スペシャルNFT(VIP記念パスNFT)、襲名披露宴招待パス、後日白鵬との個別食事交流会、ファンクラブ参加権利、事後のNFTホルダー特典が含まれる。
「Platinum VIP NFT」は、1組2名×7組14名で価格1,000,000円(税別)。》
どうやら、ただの体験だけでなく、NFTが付随することで価値が高まり、「6名で500万円」という法外と思える価格設定が、「それもありなんじゃないの」という理解に代わっているように感じられる。それほど「NFT」には価値があり、社会的認知が高まっていると理解すべきだろうか。
あっという間に250億円超え
これだけ見ても、わかったような、わからないような気持ちがくすぶっている。そこで、日本でNFTビジネスの先陣を切っているひとり、株式会社MIXIの代表取締役社長・木村弘毅氏に基本から教えてもらいに伺った。
「NFTは、突然出て来たものではなくて、背景にはビットコインの存在があります。ビットコインを中核とする『ブロックチェーン技術』に裏打ちされる『唯一性』に多くの人たちが賛同している。長年かけて醸成されてきた社会的な信頼があって成り立つものです」
ブロックチェーンは、「分散型台帳技術」と訳される。デジタル上に記録される様々な情報を改ざんされることなく、安全に管理し、取引きできる技術だ。これによって、その情報が「唯一」で「複製できないもの」という共通認識が定着した。
NFTが日本で最初に話題になったのが、「NBA Top Shot」だ。アメリカから、「これがすごいブームになっているらしい」と2021年に伝えられた。プロ・バスケットボールを素材としたNFTで、アメリカのダッパー・ラボ社(Dapper Labs,Inc)がNBAなどと提携して発売したもの。
「売上がアッと言う間に250億円を超えた」「レブロン・ジェームズのカードは2000万円以上の値がついた」などと伝えられ、驚きと注目が広がった。
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