親の名前も出したもん勝ち! Cocomiに次いで貴乃花次女も…変わりゆく2世タレントたちのデビュー戦略

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紅白でも目立った2世勢 愛される2世ではなく憎めない2世という到達点へ

 工藤親子が話題をさらった紅白だが、他にも2世アーティストは複数出場していた。トップバッターを務めたSixTONESの京本大我さんやNiziUのリマさん、ハマ・オカモトさんらは大人気だ。それはCocomiさんもだが、彼らが超有名な親のもとに生まれながらも、地道なレッスンやステージを重ねてきた経緯が伝わっているからでもあるだろう。

 とはいえ、彼らのような実力も人気もある若き2世はひと握り。何より、2世の努力が評価されるのは時間がかかる。だからこそ今は、愛される2世を目指して頑張るのではなく、肩ひじ張らずに憎めない2世を手っ取り早く目指すのがブームなのかもしれない。親の七光りでまばゆい下駄を履いていることに無自覚な2世は嫌われるが、「見てみてこの下駄きれいでしょ」と、最初から屈託なく言えるかどうかが問われているのではないだろうか。

 さて、芸能界史上最もまぶしいシンデレラの靴を持つCocomiさんだが、なんだかんだで最後は母親が「歌詞を間違えた」とトレンドをさらっていった。嫉妬される娘を気遣ってあえて矢面に立ったのか、スターのスターたる引きの強さなのかは工藤さんのみぞ知るところ。いずれにせよ母の壁を超えていくのは、なかなか難しそうである。

冨士海ネコ

デイリー新潮編集部

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